ゼロから始める個人開発のロードマップ(7 フェーズ)

一言まとめ

検証 → 設計 → 構築 → ローンチ前 → ローンチ → 運用 → 撤退 or スケールの 7 フェーズと、時間管理・メンタル・失敗パターンの横断テーマ。各フェーズの詳細は個別ページに分け、ここは全体の地図。

作成 · 更新 · #indie-dev#roadmap#saas#solo
目次 10 sections
  1. 01 7 フェーズ
  2. 02 Phase 1: 技術選定の原則
  3. 03 Phase 2: 構築の進め方
  4. 04 Phase 4〜5: グロースと運用
  5. 05 Phase 6: 撤退 or スケール
  6. 06 横断テーマ
  7. 07 失敗パターン
  8. 08 学習リソース
  9. 09 関連
  10. 10 更新履歴

調査時点: 2026-04。技術スタックの表はその時点の定番。

7 フェーズ#

フェーズ要点詳細
0. 検証書く前に勝負がつく。5 名ヒアリング、スモークテスト、手動 MVPアイデア検証
1. 設計・技術選定1 機能の SaaS、「やらないこと」10 個、3 週間で出す MVP、価格は 3 プラン同上 + 下の技術スタック
2. 構築毎週デプロイ、テストは決済・認証・削除だけ、モバイルファーストローンチ前チェックリスト
3. ローンチ前法務・税務の最小セット、LP 8 セクション、チャネルを 1 つに絞る収益化チェックリスト
4. ローンチ・初期マーケ朝に投稿、全コメント返信、初週メトリクスローンチ前チェックリスト
5. 運用・グロースStatus Page は事故前に作る、要望は投票化、解約防止min-CS
6. 撤退 or スケール撤退基準はローンチ前に書く。売却は SDE の 2〜5 倍下記

Phase 1: 技術選定の原則#

  • 自分が一番速く書ける言語 > 流行。
  • マネージド優先。自分でサーバーを運用しない(夜中に起こされる)。
  • ロックインを恐れない。1 年目に将来の移植性を考える余裕はない。
  • 新興フレームワークの 0.x は避ける。
  • ボイラープレートは、認証・決済・メールで 1〜2 週間短縮できるなら買う($200 で 1 週間)。
  • LLM コーディング(Claude Code / Cursor)は最初から組み込む。コミットを細かく、テストを LLM に書かせ、CLAUDE.md で規約を強制する。

個人開発の定番スタック(2026-04 時点):

領域推奨代替
フロント + APINext.js / Remix / AstroSvelteKit, Nuxt
認証Supabase Auth / Clerk / WorkOSAuth.js
DBSupabase(Postgres)/ Neon / TursoPlanetScale
ホスティングCloudflare Pages / Vercel / Fly.ioRailway, Render
決済Stripe + Stripe TaxPaddle(Merchant of Record)
メール送信 / 受信Resend / Postmark、ImprovMX / Cloudflare Email RoutingSendGrid, Loops
監視・ログSentry、Axiom / BetterStackBugsnag, Logtail
アナリティクスPlausible / PostHog / FathomGA4
アップタイム・Status PageBetterStack / UptimeRobot、InstatusCronitor, Statuspage
キューQStash / Inngest / Trigger.devCloudflare Queues

Phase 2: 構築の進め方#

  • 副業なら週 10 時間 × 12 週で MVP を区切る。伸びたら撤退。
  • ステージング不要。main に直 push して自動デプロイ。
  • テストは「壊れたら困る箇所だけ」(決済・認証・データ削除)。100% カバレッジは時間の無駄。
  • 流入の半分以上はモバイル。

Phase 4〜5: グロースと運用#

  • SEO: プログラマティック SEO は thin page が de-index されるので注意。コンテンツ SEO は月 4 本の長文で 1 年に 50 本。
  • 紹介プログラム(Rewardful / PartnerStack)は手数料 20〜30%。
  • Status Page は事故前に作る。事故後に作ると信用ゼロ。アラートは深夜含む。
  • 要望は Canny / Featurebase で投票化し、個別対応しない。解約理由アンケートは 1 項目だけ。NPS はサンプル数が足りないので取らない。
  • 7 日無アクセスで re-engagement メール。支払い失敗は Stripe Smart Retries と Dunning。
  • A/B テストは MAU 1,000 以下では効果が出ない。それまでは UX 改善。

Phase 6: 撤退 or スケール#

  • 撤退基準はローンチ前に書く(「12 か月後に MRR が X 円未満」「MoM 成長 0% が 3 か月」)。
  • 撤退手順: 30〜90 日前の告知、課金停止と日割り返金、データエクスポート提供、ドメイン保有継続、リポジトリの Private 化か Archive。
  • 売却: Acquire.com / Flippa、相場は SDE(Seller Discretionary Earnings)の 2〜5 倍、Acquire.com の手数料は 4%。DD 書類は P&L、Stripe ダッシュボード、アナリティクス、コードアクセス。
  • スケール(雇わない選択): VA 外注($5〜10/時)、CS の 70% は LLM 下書き + 人間承認、雇用は最後の手段。

横断テーマ#

  • 時間: 副業は平日 1 時間 + 土日 4 時間 = 週 13 時間が現実的上限。専業でも集中できるのは 1 日 4〜6 時間。同時並行プロジェクトは 1 つまで。
  • メンタル: コミュニティに 1 つ所属し、週 1 で進捗を共有する場を持つ。6 週ごとに 1 週オフ。失敗は隠すより晒す方が信用と学習速度の両方で得。
  • やらなくていいこと: 自前 Kubernetes、マイクロサービス化、100% カバレッジ、完璧な CI/CD、ロゴに 10 万円、完璧なオンボーディング、VC 調達、売上ゼロのうちの登壇・セミナー受講。

失敗パターン#

パターン兆候対策
半年作って誰も使わない検証スキップ、機能追加に逃避Phase 0 を必ずやる
無料・激安で消耗無料プランの肥大値上げ、Free Trial 化
CS で開発が止まる1 日 2 時間以上 CSmin-CS、テンプレ化、LLM トリアージ
クラウド請求の暴走月数十万円の請求予算アラート + ハードキャップ
競合の値下げに巻き込まれる似た機能で半額ニッチ深掘り、ブランド
税務無頓着で追徴課税確定申告未提出クラウド会計 + 税理士スポット
ドメイン期限切れで全停止カード期限切れ通知の見逃しSlack 通知 + 複数年前払い
Build in Public 中毒売上を晒すのが目的化内部メトリクスとして使い頻度を減らす
ピボットの繰り返し3 か月ごとに方向転換撤退基準を書き、満たすまで動かない

学習リソース#

  • 書籍: The Mom Test(顧客インタビュー)、Traction(19 の集客チャネル)、Hooked(リテンション)、The SaaS Playbook(SaaS 経営)、Zero to Sold(ブートストラップ実例)、Make(最小限で出す思想)。
  • コミュニティ: Indie Hackers、MicroConf、Hacker News Show HN、日本の個人開発系 Discord、X の #buildinpublic / #個人開発。
  • Podcast: Startups for the Rest of Us、Indie Hackers Podcast、Lenny’s Podcast。

関連#

更新履歴#

  • 2026-04-18: 初版(ローカル調査ノート)
  • 2026-10-17: Wiki へ移植、概念ページとして再構成

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