USB-C 充電で「充電中なのに減る」の切り分け

一言まとめ

「充電中」表示は電力が入ってさえいれば出る。減るのは供給 W が消費を下回っているから。容疑は充電器の出力・2 ポート同時の配分・ケーブルの対応電力・本体の PD 対応の 4 つで、順に潰す。

作成 · 更新 · #usb-c#usb-pd#charging#laptop
目次 7 sections
  1. 01 現象
  2. 02 容疑の 4 つ
  3. 03 「MacBook で充電できた」は充電器の証明にならない
  4. 04 切り分け手順
  5. 05 事例(2026-10)
  6. 06 関連
  7. 07 更新履歴

現象#

USB-C で Windows ノート PC をつなぐと OS は「充電中」と表示するが、バッテリー残量は減っていく。 「充電中」は電力がわずかでも入っていれば表示される。減るのは供給電力(W)が消費電力を下回っているためで、OS の表示としては正常な挙動。

容疑の 4 つ#

容疑典型例見分け方
充電器の出力不足電源タップ内蔵の USB-C は 18〜45W が多い本体印字の 20V⎓3.25A などの行。20V の行が無ければ 45W 以下
2 ポート同時使用の配分100W 2 ポート機は同時使用で 65W+30W や 45W+45W に分割片方だけ挿して試す
ケーブルの対応電力eMarker 無しは 60W(20V 3A)上限。充電専用の安価品は 5V/9V しか通さない100W または 240W と明記されたケーブルに替える
本体の USB PD 対応純正 AC がバレル端子の機種は USB-C ポートが給電非対応か 15W 止まりの場合がある純正 AC の先端が Type-C なら PD 正式対応

「MacBook で充電できた」は充電器の証明にならない#

MacBook Pro(M 系)はアイドル時の消費が 10〜20W 程度なので、30〜45W の供給でも残量は増える。また 9V や 15V のプロファイルでも充電を受け付ける。 一方 Windows ノートは同じ作業で 30〜60W 消費する機種が多く、20V が来ないと本格的な充電モードに入らない機種が多い。同じ充電器で Mac は充電できて Windows は減る、という状況は普通に起きる。

MagSafe 3 付属ケーブルは先端が MagSafe なので、Windows 側のケーブル検証には流用できない。

切り分け手順#

  1. 充電器の印字で出力 W と 20V プロファイルの有無を確認する。
  2. 2 ポート機なら対象機だけを単独で、優先ポート(多くは C1 / 上側)に挿す。
  3. 100W 表記の Type-C ケーブルに替える。
  4. それでも減るなら本体側。純正 AC の W 数と端子形状、USB-C ポートの PD 対応を仕様で確認する。

PD 充電器は機器が要求する分だけ出すので、45W 要求の機種に 100W 充電器をつないでも問題ない。

事例(2026-10)#

  • 充電器: UGREEN 100W 2 ポート(単独使用)
  • Windows ノート: 純正 AC 45W、Type-C 入力
  • MacBook Pro 14 M5 Pro は MagSafe 3 経由で同じ充電器から充電できていた
  • 結果: Type-C ケーブルを 100W 対応品に替えたら充電が進んだ。原因は低電力ケーブル

低電力ケーブルは見た目で区別できないので、印を付けるかスマホ用に回して再発を防ぐ。

関連#

更新履歴#

  • 2026-10-09: 初版