コードレビューの重点化(設計可視化+静的解析で違和感だけ読む)

一言まとめ

チームのコードを隅から隅まで読む代わりに、設計の可視化(JIG など)で ドメイン知識の歪みを、静的解析のメトリクス閾値で形式的品質を機械的に拾い、違和感のある箇所だけを人が重点レビューする運用。AI 生成コードにもそのまま効く。

作成 · 更新 · #design#code-review#static-analysis
目次 5 sections
  1. 01 増田亨の運用
  2. 02 構造
  3. 03 成立条件
  4. 04 関連
  5. 05 更新履歴

調査時点: 2026-06。

増田亨の運用#

増田亨(@masuda220)が 2026-06-17 に述べた運用が起点。

  • チームが作成したコードをすべて読むことは 10 年以上前にやめた。JIG でコードに書かれたドメイン知識を可視化し、IntelliJ IDEA のコードインスペクションで形式的な品質をチェックする。そこで見つけた違和感のある箇所を重点的にレビューする
  • コードを AI が生成しても同じ。インスペクションで意外と警告が出る。AI が習得している記述パターンと、インスペクションの指針は必ずしも一致しない。クラスの大きさ、メソッドの長さ、ネストの深さなどの閾値をデフォルトより小さくしている

構造#

レビューの対象を 2 つの機械的な入力で絞り込む。

層見るもの手段
設計・ドメイン知識パッケージ依存の向き、ドメインモデルの形、命名が業務語彙になっているかJIG などの設計可視化
形式的品質クラスサイズ、メソッド長、ネスト深さ、複雑度、パラメータ数IDE インスペクション、または Checkstyle / PMD / ESLint などの静的解析

人のレビューは、この 2 層が示した「違和感のある箇所」に集中させる。

成立条件#

  • 設計可視化が効くには、コードが層構造と業務語彙の命名で書かれている必要がある(JIG の前提)。可視化ツールを入れただけでは歪みは浮かび上がらない
  • 形式的品質の閾値は、デフォルトでは緩い。増田の運用のようにデフォルトより締めると、AI 生成コードの警告が「意外と出る」状態になる
  • 「IDE のインスペクション」は IntelliJ 固有ではなく、静的解析でメトリクス閾値違反を検出することが本質。CLI ツールで CI に載せればエディタに依存しない

関連#

更新履歴#

  • 2026-06-19: 初版(ローカル調査ノート)
  • 2026-10-17: Wiki へ移植、概念ページとして再構成

出典

  1. https://x.com/masuda220/status/2067091417953161321
  2. https://x.com/masuda220/status/2067091419496599617

同じトピック — ソフトウェア設計